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整形外科 門前薬局の薬剤師は迅速かつ丁寧な対応で

整形外科 門前薬局の薬剤師は迅速かつ丁寧な対応で

整形外科の門前薬局の薬剤師のお仕事には幾つかのポイントがあります。

整形外科の門前薬局では、非ステロイド抗炎症鎮痛薬の内服や貼付薬などが処方されていることが多く、調剤スキルはそれほど必要とされないかもしれません。

ただ、最近はオピオイドや神経性疼痛緩和薬のリリカなど新しいタイプのお薬も処方されるようになりました。骨粗鬆症やリウマチのお薬も種類が増えてきました。

ですので、整形外科の門前薬局では、調剤スキルより医薬品の知識と副作用を患者さんにきちんと伝える服薬指導のスキルのほうが重要かと思われます。

それらの点を押さえつつ、整形外科の門前薬局で働く薬剤師になる際に注意しなければならないことを見ていきましょう。

整形外科 門前薬局のジェネリック医薬品の対応は?

整形外科の門前薬局でのジェネリック医薬品の対応は、処方医の考えも顧慮しなくてはなりませんが、テレビのCM効果や国民健康保険団体連合会からのお知らせの影響のせいでしょうか、患者さんのジェネリック医薬品に対する抵抗感も薄れているようです。

抗リウマチ薬の中には高価なお薬もありますので、ジェネリック医薬品をお勧めすることも必要でしょう。

ただ、痛みはQOL(quality of life)の低下を招くことがあります。

「お薬が変わることで痛みが緩和されないのでは。」と不安に思う患者さんや「やはり先発医薬品の方がよい。」と思う患者さんもいるかもしれません。

貼付薬も先発医薬品とジェネリック医薬品では使用感が違ったりもします。

ジェネリック医薬品をお勧めするときは、一度試してもらう感じで、合わないようであれば先発医薬品に戻せることを伝えた方がよいでしょう。

また、抗炎症鎮痛薬は先発医薬品が良いが、他の胃薬などはジェネリック医薬品でも構わないという患者さんもいるかもしれません。臨機応変に対応することが大切ですね。

整形外科 門前薬局のお薬手帳の義務化は本当?

平成28年4月から調剤報酬の改定によって、調剤薬局によってはお薬手帳を必要としないとおっしゃる患者さんには30円加算される所もあります。

ただ、すべての調剤薬局に該当するわけではないので義務化というわけではありません。テレビ番組の報道で誤解している患者さんもいらしゃいますので、説明は必要かもしれませんね。

整形外科では抗炎症鎮痛薬から胃薬、筋弛緩作用のある安定剤までいろいろなお薬が処方されます。

高齢の患者さんは内科や外科も受診している方も多いので、お薬が重複することもしばしばあります。若い患者さんでも風邪などでお薬を服用していることがあります。

服用中のお薬を把握するためにも、お薬手帳の所持をお勧めした方がよいでしょう。

整形外科 門前薬局の特徴は迅速かつ丁寧に

整形外科門前薬局では錠剤、カプセル、貼付剤、坐薬を多く扱いますので、特別な調剤スキルはそれほど必要ないでしょう。

しかしながら、抗炎症鎮痛薬による胃障害の副作用の軽減のため、胃粘膜保護薬やPPIなどが処方されることが多いので、重複していないかなど他剤併用の確認は大切ですね。

また、最近はオピオイドやリリカなど新しいタイプのお薬も処方されるようになりました。

このようなお薬は吐き気やめまいといった患者さんの生活に支障が出る副作用が生じやすいので、服薬指導の時にしっかりと伝えることが必要です。

とはいえ、患者さんは「痛み止めとシップだから、お薬はすぐもらえるだろう。」と思っていっらしゃる場合が多いので、お待たせしないようにすることも大切です。

迅速かつ丁寧な対応が不可欠でしょうね。

整形外科 門前薬局の患者は子供からお年寄りまでさまざま受診理由もさまざま

整形外科を受診する患者さんは年齢層も幅広く、さまざまな痛みでかかられます。

成長痛や学校、家でのケガから腰痛、膝痛や坐骨神経痛、リウマチ、痛風、骨粗鬆症の方までさまざまです。犬、猫にかまれた方もいらしゃいます。

ですから、整形外科の処方せんからどのような症状で受診したのか読み取る必要があります。

処方せんを読み取る力をつけるためにも抗消炎鎮痛薬だけでなく、医薬品について幅広い知識を身につけましょう。

整形外科 門前薬局の薬剤師は医薬品について幅広い知識が必要かも?

整形外科というと「簡単な処方」と思われがちですが、抗消炎鎮痛薬や抗リウマチ薬の種類も増えてきました。その分、気を付けなければならないことも増えました。

最近は、従来の非ステロイド抗炎症鎮痛薬よりも胃障害が少ないセレコックスというお薬が処方されるようになりました。100mg錠と200mg錠では適応が違うので注意しなければなりません。

また、オピオイドでもトラムセット配合錠にはアセトアミノフェンが配合されているので、非ステロイド抗炎症鎮痛薬が一緒に処方されている場合は疑義照会が必要となります。

骨粗鬆症治療薬であるビスホスホネート製剤は長期間服用していると顎骨壊死を起こすこともあるので、患者さんが歯科治療を受けているか、定期的にチェックした方がよいでしょう。

リウマチの患者さんの中には生物学的製剤を用いての治療をしている方もいらっしゃいますし、骨粗鬆症の患者さんの中には半年に1回の注射の治療をしている方もいます。

処方せんから読み解くのはなかなか難しいですが、患者さんとのコミュニケーションを上手に取り、どのような治療を受けているのか把握することも大切です。

それから、平成28年4月の調剤報酬改定により、「貼付剤は1調剤につき70枚までとする。投与全量のほか、1日分の用量または何日分に相当するかを記載する。」ことになりました。

ですので、処方せんのチェックも今までよりもしっかり行う必要がありますね。

整形外科 門前薬局の薬剤師は服薬指導で事前のチェックも大切

先ほどもお話ししたように、整形外科の処方せんは簡単なように思われますが、どのような症状で受診したのか読み解く必要があります。そして、お薬の重複がないかどうか他科受診についても確認しなければなりません。

そして、服薬指導時にも注意が必要です。外用薬の中には光線過敏症の副作用があるお薬があります。お薬の使用を止めても4週間くらいは患部を紫外線に当てないよう伝える必要があります。

また、オピオイドについては特有の副作用である便秘、悪心、睡眠障害があります。最近よく処方されるリリカではめまいの副作用がよくみられます。患者さんに安心して服用してもらえるよう副作用はしっかり伝える必要があります。

そして、どちらのお薬にも言えることですが、自己判断での急な中止はしないことを伝えなくてはなりません。

骨粗鬆症のお薬には、週1回や月1回服用するタイプのお薬もあります。服用日を忘れないように日付を記入するなど配慮が必要です。自己判断でお薬を中止してしまう患者さんもいるので骨折予防の重要性を伝えることも大切ですね。

骨粗鬆症のお薬の副作用には静脈血栓塞栓症や顎骨壊死など注意が必要なものがあります。そのような点も患者さんにはきちんと伝えた方がよいでしょう。

それから、抗リウマチ薬の中には間違えて連日服用すると骨髄抑制のリスクが増えるお薬もあります。患者さんが正しく服用できるよう指導しましょう。

まとめ

いかがでしたか?

整形外科のお薬も種類も増えて、お薬の服用の仕方や使い方も多様化してきています。整形外科の門前薬局も意外と幅広い知識が必要となりますね。

併用薬や副作用、処方せんの監査など注意しなければならないことがたくさんあります。患者さんがどのような治療を受けているか把握することも必要です。

整形外科の門前で働くことはなかなか大変かもしれませんが、整形外科領域の医薬品の知識が広がるよい機会とも言えますね。

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執筆者情報

株式会社ドリームウェイ門前小僧 編集部

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