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薬剤師が製薬会社から門前薬局への転職をするとき
製薬会社で働く薬剤師が門前薬局への転職を考えるのはどんな時でしょうか。一般に製薬会社といっても日本のメーカーや外資系のメーカー、トップ10に入る大手製薬メーカーから中小企業製薬メーカーなど企業規模もいろいろあります。
また、企業に勤務していても薬学的知識を持つ人が配属される部署は、研究職、開発職、品質管理、MR(医薬情報担当者)など様々ですね。
製薬会社で働いている人の平均年収は企業規模や職種にもよりますが、500万円から800万円と高収入であることが多いのです。福利厚生も充実しています。
薬剤師が、そのような好条件の製薬会社から門前薬局に転職するときはどのような時でしょうか。
製薬会社から門前薬局に転職したのはなぜ?
私は外資系の大手製薬メーカーにMR(医薬品情報担当者)として4年勤務していました。医師・薬剤師・その他医療関係者に医薬品の適正情報を伝えることと、自社の医薬品の販売促進が主な仕事でした。
毎朝8時頃から医薬品卸会社を1~2社訪問し、得意先との情報共有と医薬品のプロモーションをしました。その後会社に戻り、その日の訪問予定先の準備や社内での情報共有・医療業界の最新ニュースのインプット等をしていました。
11時頃に得意先に向けて出発し、1日8~10軒のクリニックや病院、薬局を訪問します。20時頃会社に戻り、その日の行動報告と社内業務をするというのが、基本的な仕事の1日の流れでした。
また、自社の医薬品の問い合わせに対する回答や、医薬品の勉強会の実施、疾患講演会の企画実行などの業務もありました。
製薬会社でのMRとしての仕事は、楽しくてやりがいもあり充実した毎日を送っていました。しかしながら、夕方から夜にかけて病院や薬局での勉強会を行ったり、土日にセミナーを開催したり、仕事の延長上のお付き合いに時間を費やすことも多く、プライベートな時間は削られていく一方でした。
その時、お付き合いをしている方がいました。いずれ結婚して子供を産んで、仕事と子育てを両立させることを考えると、MRという仕事を続けることは難しく思われました。
私自身、せっかく取得した薬剤師という資格を活かしたいという思いもありましたし、6年制の薬剤師が就職してくる前に知識やスキルを身に付けておきたいという焦りもありました。
製薬会社での人間関係は良好でお給料にも満足していましたが、自分の将来のことを考えて転職を決めたのです。
転職活動はどのように行った?決めたポイントは?
私は調剤業務は未経験でしたので、研修制度がしっかりした大手チェーン薬局の門前薬局で働きたいと思いました。
しかしながら、地元の門前薬局には知り合いもいないので詳しい情報が得られませんでした。個人でよりよい職場を探すのには限界があります。
そこで、私はいくつかの転職サイトに登録してみました。その中でもコンサルタントがマンツーマンで担当して、直接会って面談もしてくださる転職サイトに絞りました。
コンサルタントと面談することによって、自分の転職に対する希望や条件が明確になりました。やはり、コンサルタントと直接会って話ができるという点は良かったと思います。
私が挙げた条件としたのは、
1.自宅から通勤時間が1時間以内であること。
2.残業が少ない門前薬局であること。
3.年収が400万円以上であること。
でした。私は製薬会社のMRとしては600万円ほどの年収がありました。私は門前薬局で働くことは未経験でしたので、年収が下がることは仕方がないことだと思いました。
年収よりも、薬剤師としての知識やスキルを身につけることとプライベートを充実させることが大切だと思ったからです。
そして、コンサルタントが紹介してくださった門前薬局は内科の医師が開業したクリニックの門前薬局でした。元総合病院の糖尿病専門の医師が開業したクリニックで、かぜの患者さんから糖尿病の患者さんまでさまざまな患者さんが受診するそうです。
大手チェーン薬局の門前薬局で、薬剤師としてのスキルアップの勉強会やテストがあり、研修制度がしっかりしていました。
自宅から車で30分くらいのところにあるのも希望した条件にあっていました。年収の面でも450万円を提示されたので、この門前薬局に転職を決めました。
製薬会社の仕事を続けながらの転職活動でしたが、コンサルタントが転職先との細かな交渉も行ってくださいましたので、スムーズに進められましたね。
転職先の門前薬局の様子はどう?製薬会社との違いは?
転職先の門前薬局は1日の処方せん枚数は80枚くらいで常勤の薬剤師が2名、パート薬剤師が1名、事務が2名います。調剤業務が未経験の私にも丁寧に指導してくれ、徐々になれることができました。
かぜの処方せんから糖尿病の処方せんまでさまざまな処方せんがくるので、内科分野の医薬品の広い知識が得られました。
クリニックですのでお昼の休憩は2時間(門前薬局の休憩は1時間ですが)あり、午後の受付も5時30分には終了します。お昼の休憩にはe-ラーンニングを受ける時間もあり有意義に過ごすことができます。残業もあまりありません。
大手チェーン薬局のため、近くにはグループの眼科の門前薬局や総合病院の門前薬局もあり、調剤業務に慣れるため研修を兼ねてヘルプに入ることもあります。とてもよい経験ができています。
また、年に1回上司と面談をし、希望が合えば違う門前薬局に異動することができるようです。全国にチェーン展開している薬局なので、結婚後も働き続けられそうです。
年収は減りましたが、薬剤師としてのやりがいを感じながら仕事をすることができ、プライベートも充実しています。思い切って転職して良かったです。
まとめ
いかがでしたか?
製薬会社のMRとしての収入や仕事のやりがいも大事ですが、女性の薬剤師さんだと結婚、出産など今後の人生設計を考えていくことも大事ですよね。せっかく取得した薬剤師の資格を活かさないのも勿体ないですものね。
MRという経験から、患者さんや医師とのコミュニケーションも問題なくできる方が多いので、門前薬局への転職もスムーズに行えるでしょう。
しかしながら、製薬会社から門前薬局への転職は難しくありませんが、門前薬局から製薬会社への転職はなかなか見つからないというのが現実です。
ですので、製薬会社から門前薬局への転職はしっかりと情報を収集して、よく検討してから決めることが大切です。「もう製薬会社には戻れない。」という覚悟も必要でしょう。
転職を考えたとき、自分が門前薬局薬剤師に向いているのか、門前薬局でどのような仕事をしたいのか・・・など一人で考えていると不安になってしまいますね。
そのようなときは、薬剤師専門の転職サイトに登録することをお勧めします。コンサルタントが客観的な視点からアドバイスをしてくれますし、希望する条件を満たした求人を紹介してくれます。
後悔しない転職をするためにも、実際に今いる職場を退職してしまう前に、一度登録をして情報を集めてみましょう。
執筆者情報
門前小僧 編集部
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