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婦人科 門前薬局の薬剤師は知識だけでなく患者さんの心を察するスキルが必要

婦人科の門前薬局の薬剤師のお仕事には幾つかのポイントがあります。
門前薬局で取り扱うお薬は、錠剤が多いので調剤スキルはそれほど必要ではないかと思われます。
ただ、婦人科には、月経不順、月経前症候群(PMS)の患者さんから更年期障害、子宮がん・卵巣がんなどさまざまな疾患の患者さんが受診します。
疾患は違っていても、婦人科の患者さんと接するうえで重要なのは、慎重かつ丁寧に対応するということでしょう。どの疾患もデリケートな疾患だからです。
それらの点を押さえつつ、婦人科の門前薬局で働く薬剤師になる際に注意しなければならないことを見ていきましょう。
目次
婦人科 門前薬局でジェネリック医薬品を勧めるべきかどうか。
婦人科の医師の考えも考慮しなくてはなりませんが、テレビのCMの効果や国民健康保険団体連合会からのお知らせの影響でしょうか、患者さんのジェネリック医薬品に対する抵抗感も薄れているようです。
婦人科の門前薬局で扱う医薬品では治療としては補助的に使用されますが、子宮がんの患者さんには抗がん剤が処方されることもあります。また、月経困難症や子宮内膜症などお薬自体はそれほど高価ではありませんが、長期にわたって服用するお薬が多いので、ジェネリック医薬品をお勧めしてもよいかもしれませんね。
ただ、デリケートな疾患が多いので、ジェネリック医薬品に否定的な考えの患者さんもいらっしゃるかもしれません。患者さんの反応を見ながら勧めるとよいかもしれませんね。
婦人科 門前薬局でお薬手帳の所持を勧めるべき?義務なの?
平成28年4月の調剤報酬改定により、調剤薬局によってはお薬手帳を持参しなかったり、作成しないと30円加算されてしまう薬局もあります。それに該当しない薬局もありますので、義務化とは言えません。
ただ、テレビの報道などで誤解されている患者さんもいらっしゃるので、きちんとした説明が必要になるかと思います。
婦人科ではホルモン剤だけではなく、月経前症候群(PMS)の患者さんなどには症状がさまざまなためその患者さん独自のお薬が処方されます。女性ホルモン製剤から精神安定剤、胃腸薬、漢方薬など系統もさまざまです。
ですので、他の併用薬との確認も必要となるでしょう。そのような点からも、お薬手帳の所持をお勧めした方がよいかと思われます。
婦人科 門前薬局の特徴は服薬指導をするときに注意が必要な点かも
先ほどもお話ししたように、婦人科を受診される患者さんは月経不順、月経前症候群(PMS)の患者さんから更年期障害、子宮がん・卵巣がんなどさまざまな疾患の患者さんが受診します。
また不妊治療でいらしゃる患者さんもいます。最近は出産年齢も高くなり、年齢だけではどんな疾患で受診しているのか判断が難しいことがあります。
さらに、他の診療科と比べてデリケートな疾患が多いので、患者さんのなかには疾患についてあまり話したがらない方もいらしゃいます。
なので、アプローチの仕方を間違えると、患者さんを傷つけてしまわないとも限りません。婦人科の門前薬局では服薬指導には注意が必要でしょう。
婦人科 門前薬局の患者は年齢もさまざま症状もさまざま
婦人科の門前薬局にいらっしゃる患者さんは若い方から中高年の方までさまざまです。
症状も月経不順、月経前症候群(PMS)、子宮筋腫、子宮内膜症、更年期障害とさまざまです。なかには子宮がんや卵巣がんの患者さんもいらっしゃるでしょう。
患者さんの年齢や処方せんの内容から疾患がわかればよいのですが、なかなか読み取るのが難しい診療科でもあります。
患者さんに聞くことができればよいのですが、デリケートな疾患が多いので、それもなかなか難しいかと思われます。また、無理に聞き出すことは、患者さんに不快な思いをさせてしまうかもしれません。注意が必要ですね。
婦人科 門前薬局の薬剤師は医薬品を幅広く知っておく必要があるかも
婦人科の門前薬局で扱われるお薬としてすぐ思い浮かぶのは、女性ホルモン製剤ではないかと思います。ただ、ひとくちに女性ホルモンといっても古いタイプのお薬から副作用の少ない新しいお薬までいろいろあります。
疾患によって処方されるお薬も変わってくるので、疾患別に分けて知っておく必要があるでしょう。女性ホルモン製剤特有の副作用もあるのでそういった知識も必要となります。
次に婦人科の処方で特徴的なものは、漢方薬もよく処方されることです。加味逍遥散や当帰芍薬散などが有名ですが他の漢方薬も処方されることがあります。
また、月経前症候群(PMS)では女性ホルモン製剤だけでなくビタミン剤から整腸剤、精神安定剤や抗うつ剤と症状に合わせてさまざまなお薬が処方されます。
それから、卵巣がんの抗がん剤の副作用でシミができやすくなるため、ビタミンC製剤が処方されることもあります。
ですので、婦人科の門前薬局では医薬品の知識だけでなく、どのような症状でお薬が処方されているかといった知識も必要になってくるでしょう。
婦人科 門前薬局の薬剤師は服薬指導で慎重に慎重を重ねたほうがよいかも
先ほどもお話ししたように、婦人科の門前薬局にいらっしゃる患者さんはデリケートな疾患の方が多く、そのうえ処方から疾患を読み取るのはなかなか難しいことであったりします。
ですので、服薬指導は患者さんの反応を見ながら、慎重に行うべきではないでしょうか。周りの方には聞こえないように声のトーンを抑えて服薬指導をすることは必須ですね。
また、患者さんによっては疾患についてあまり話したくないという方もいらっしゃるでしょう。そういう時には無理に聞き出そうとしないほうがよいかもしれません。時間をかけて患者さんと向き合うようにしましょう。
ただ、女性ホルモン製剤には血栓症という重篤な副作用があります。また、服用方法が特殊なお薬もあります。こういった点はしっかりと患者さんに伝えることが大切です。
まとめ
いかがでしたか?
婦人科の門前薬局にいらっしゃる患者さんのほとんどがデリケートな疾患です。
医薬品についての知識はもちろん、患者さんの年齢・処方内容から疾患を推測する力が必要になります。
そのうえ服薬指導の際は、患者さんの気持ちに寄り添うような気持ちで接しなければならないでしょう。他の診療科よりも大変かとは思いますが、薬剤師としても、人間としても成長できるよいチャンスではないでしょうか。
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執筆者情報
門前小僧 編集部
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