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門前薬局で薬剤師がむかつく処方医とはどんな医者?
門前薬局で働く薬剤師にとってむかつく処方医とはどんな医師でしょうか。
門前薬局で働く薬剤師は処方医と直接会う機会というのはあまりありませんよね。接点と言えば、処方せんの疑義照会をするときでしょうか。
しかしながら、その「処方せんの疑義照会」というのが面倒なことであり、薬剤師が処方医にむかつくことが多い事柄でしょうね。
疑義照会をするうえでむかつく処方医とは正しい処方せんの書き方を理解していない医師、患者さんの話を聞かない医師、薬剤師を軽んじる医師などでしょうね。
それぞれ例を挙げて詳しくみていきましょう。
目次
門前薬局の薬剤師は正しく処方せんを書けない処方医にむかつく!
まず、正しい処方せんの書き方を理解していない医師ですが、意外と多いのです。
最近は電子カルテの導入が進み、一見便利になったように思われますがそうでもありません。処方医の入力ミスが結構多いのです。
平気で「1錠1日3回毎食後」と入力してきます。「こんなことで疑義照会しなければならないのか。」とうんざりします。
また、漢方薬や吐き気止めは基本的に食前服用となっていますが、すべての処方が食後となっている医師もいます。きっと何も考えないで処方しているのでしょうね。
しかしながら、アミティーザやエパデールなどのように服用時点を守らないと、胃障害という副作用やお薬の効果が減弱してしまうものもあります。
面倒でも服用時点の疑義照会をしなければなりません。
そして、頓服薬の回数も7回までと決まっているのに、10回分などと処方してくる医師がけっこういます。
糖尿病などの注射薬の1回分の用量が抜けていたり、マイクロファインプラスなどの注射針の記載が抜けているのも困ります。
総合感冒薬とカロナールを6錠1日3回で一緒に服用と記入してきたりします。この処方ではアセトアミノフェンの用量が1日最大量を越えてしまいます。それから、トラムセットと消炎鎮痛薬を併用と記入してきたりという処方もよくみられますね。
消炎鎮痛剤が重複してしまうので、これも面倒でも疑義照会をしなければなりません。
それから、平成28年4月の調剤報酬改定により、湿布薬の処方にいろいろと制限ができましたよね。「投薬全量のほか、一日分の用量または何日分に相当するかを記載」する必要がでてきました。
ところが、その記載がきちんとされていないことが多いのです。いちいち疑義照会せねばならず、時間のロスにもなりますし、患者さんを待たせることにもなります。
ジェネリック医薬品に変更不可の指示を記載した場合、疑義照会をしなければなりません。特に理由もないのに変更不可にしてくる処方医にはまったく参ってしまいます。
次に、むかつく処方医は「患者さんの話を聞かない医師」です。
門前薬局の薬剤師は患者さんの話を聞かない処方医にむかつく!
次に、むかつく処方医は「患者さんの話を聞かない医師」です。
先生に○○だしてとお願いしたんだけど、出ていない?」ということはしょっちゅうありますね。処方医もうっかりして処方を書き忘れてしまうのでしょうが、疑義照会の手間と患者さんを待たせてしまうことを考えるとうんざりしてきます。
また、よく処方される総合感冒薬があるのですが、緑内障の方、前立腺肥大の方、15歳未満のインフルエンザの患者さんには禁忌のお薬です。それなのに、処方してくる医師がいます。
あとは、整形外科などでよく見られますが、内科や外科で胃酸をおさえるお薬を服用している患者さんに、併用薬の確認をよくせず胃酸をおさえるお薬が処方されてきます。
今は、血栓予防のお薬と一緒に胃酸をおさえるお薬が処方されることも増えてきました。併用薬の確認は薬剤師の仕事ではありますが、医師の方でも気を付けてほしいですよね。
それから、内視鏡検査を受ける予定の患者さんなのに、血栓予防薬が普通に処方されていることもよくあります。検査1週間前から休薬しなければならないお薬もあるのにです。門前薬局で患者さんから話しを聞いてあわてて疑義照会をすることが多いです。
ピロリ菌の除菌処方の患者さんは、定期的に服用している胃酸をおさえるお薬を除菌薬を服用中には休薬しなければならないのに、いつも通り処方を記入してきます。本当に困ったものです。
診察時に患者さんの話をきちんと聞いて、確認しながら処方せんを記入すれば、こんなミスもなくなりますよね。
門前薬局の薬剤師は薬剤師を軽んじる処方医にむかつく!
最後に、むかつく処方医は、「薬剤師を軽んじる医師」でしょう。
医薬品のなかには、初回の処方量が定めらているお薬がいくつかあります。
メトグルコは初回処方は1日500・までと決められています。それでも、750・1日3回と記入してくる医師がいます。また、ベイスンは初回処方が1日0.6・となっているのに、1日0.9・と処方を書いてきます。
疑義照会をすると、「はあ?何言ってるの。そのままでいいです。」というニュアンスの返事がかえってくることがよくあります。薬剤師の意見には耳をかさないといわんばかりです。
また最近の降圧剤は1日1回服用のタイプのお薬が増えていましたが、平気で1日2回服用と記入してきます。アダラートCRなどは複雑で40・錠2錠なら1日2回服用でOKですが、それ以外は1日1回服用しか認められていません。
一生懸命、医師に説明するのですが聞いてもらえないこともあります。
せっかく疑義照会をしているのですから、薬剤師の話しを聞いて、用法用量の確認をしてほしいものです。
それから、残薬を持ってきた患者さんの対応を門前薬局に丸投げしてくる医師もします。「病院の先生のところに余っている薬を持っていったら、『薬局で数を調整しもらって。』って言われちゃってさあ。」と残薬を持ってくる患者さんがいます。
お薬を確認すると、ゴチャゴチャに袋に入っていたりします。時間があるときならまだよいのですが、とても混雑する時間帯に持ってこられると 内心イラっとしてしまいますね。
残薬調整も薬剤師の仕事ではありますが、残薬調整して処方せんを書いてきてくれた方が、時間のロスもなくなり、患者さんを待たせることもなくなるので協力してほしいものです。
これからは、在宅医療を行う病院も増えてきます。それに合わせて、門前薬局も在宅医療に携わることとなるでしょう。チーム医療という形が進んでいくと思われます。しかしながら、薬剤師を軽んじる医師がいる病院では在宅医療にも協力的でなく、チーム医療とは程遠いものとなるでしょう。
ですので、病院主催の勉強会や講習会などに出席したり、疑義照会で処方医と薬剤師の間に入る看護師さんや医事課のスタッフさんとコミュニケーションをとるなどの対策が必要かもしれません。
また、病院の薬剤部の薬剤師さんとも頻繁に連絡を取り合うようにして、間を取り持ってもらうということも大切かもしれません。
ただ、そのような努力をしても、処方医の対応が改善されなければ違う病院の門前薬局への転職を考えてもよいかもしれません。病院との関係が良好な門前薬局もあるでしょう。
いがかでしたか?
門前薬局で薬剤師がむかつくような処方医のいる病院では、思うように仕事ができず、患者さんにも迷惑をかけてしまうかもしれません。
このような状態では仕事のモチベーションも下がってしまいます。転職を考えるのもよいかもしれません。
転職を考えるのであれば、まずは薬剤師専門の転職サイトに登録することをお勧めします。転職サイトの中でも、薬剤師専門の転職サイトを利用することによって、より効率よく転職活動が行えます。
普通の転職サイトでは知りえない非公開情報を入手して、薬剤師目線で転職活動を支えてくれます。転職の第一歩としては最適だと思いますよ。
執筆者情報
門前小僧 編集部
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